クズ、でもどこまでもカッコいい!FUCKERの魂の在り方。
ギター1本と椅子代わりのビールケースをひっさげ、
どすこいステージトップバッター、FUCKERの登場だ!!!
最初は客足もまばらだったステージだが、
FUCKERのエモーショナルで癖になる歌とギターに吸い寄せられるように、
どんどん人も集まってくる。
聴いたことがないミュージシャンでも、直感でステージに足を運ぶと
思いがけない発見があるのも、ボロフェスタの魅力!
「差別主義者たちを柔道場に集めて正座させ
ホットプレートで肉を丁寧に焼かせて
近所の人に配るボランティアがしたい」。
ユーモアと人情味がありつつも、一種の哲学を感じる歌を聞けば、
大爆笑のち、ほろりと涙ぐんでしまいそうになる。
「お金はいりません
月に1度ピザを頼めれば」。
とても分かりやすいことばを使っているのに、
心にぐっときてしまうのは、彼のうたごころのせい。
最後はフロアに飛び出し、お客さんと一緒に大合唱!!!
自らを「クズ!!!」と呼びながらもどこまでもかっこいい。
ここに、ひとりの男の魂の在り方を見た。
青春と音楽の共有、絶対的な一体感。忘れらんねえよ
観客席の後ろから、サプライズ登場!
ワタリドリのように、人の波に乗ってクラウドサーフ。
ステージにたどりつくと、客席から手拍子が自然と起こる。
コール&レスポンスでさらにムードは高まり、
「ばかもののすべて」の気持ちのよいメロが流れる。
青春を思い返すことのできる高なるボーカル。
「犬にしてくれ」「ばかばっか」では
自分のすべてをあらわにするかのような演奏表現。
観客と共に、様々な変化を生んでいく。
「ステージをつくっているのは、俺らとあなたたちで、
それは綺麗ごとじゃなくて。」と想いを伝えた。
観客と共につくる気持ちを前面に出したライブパフォーマンスは
ビールを飲むために、ロックな力を使ったクラウドサーフ。
そして、中央で高くフロアに立つ。
その姿は、このライブの一体感を形として見せたものだった。
さらに、煽り続ける!最高に盛り上がると「ありがとう!」と感謝。
「バンドやろうぜ」、新曲「俺よ届け」「この高鳴りをなんと呼ぶ」
音楽を楽しむ気持ちの共有感は、すごくすごく強い。
最後の曲「忘れらんねえよ」では、ケイタイをペンライト代わりに
左右に揺れる光の粒が綺麗に波打っていた。
合唱、そしてジャンプ。カッコいいロックンロール。
最後まで、忘れらんねえよは、
京都に集まった音楽好きの観客と、ひとつだった。
大阪アメ村からやってきた。愛はズボーン。
本祭2日目。素晴らしいほどの秋晴れ。
そんな開放的な日のしょっぱなから地下に潜るやつらは
頭がおかしい。そんなブッキングしちゃうボロフェスタもおかしい。
そんな主催者土竜の紹介からスタートしたのは
ナノボロフェスタにも出演し大盛況だった愛はズボーン!
「ニャロメ!」、「アナコンダ」、「ひっぱられる」と人気曲が続く。
実は愛はズがライブで定番としている曲は基本的に5分近くある。
だがその曲の長さに飽き飽きした人は
このライブ会場でも今までもいないと言っても過言ではない。
それほどに、一曲がおなじフレーズを繰り返していてもメロディーが
1曲に印象的なフレーズがいくつもあり、テンポや曲調も少しずつ変えられている。
「深夜のテンションにしてください!」と照明を消して、
カラフルな照明をつける。
盛り上がりは最高潮に達し、昨日の地下ステージトリのDENIMSから
そのままバトンを引き継いだ夜のライブのよう。
それまでにトップバッターとは思えないほどの盛り上がりなのだ。
11月12日(土)彼らの拠点である大阪のアメリカ村でサーキット型フェスを開催予定。
彼らも地元を大切にし、ジャンルなどの枠にとらわれないという面でも、
ボロフェスタのに共通する部分は多いのではないだろうか。
どうも歌詞に意味を付与したくなってしまいがちな音楽も
ほんっとうに意味がないものは少なくて、
それに出会えた瞬間一気に開放的になる。
愛はズボーンはいつだってその感覚へと導いてくれる。
【夜の部】魂の演奏、京都にて熱狂を起こす。メシアと人人
京都発の、2ピースのシューゲイズバンド。
今年、全国流通のアルバム音源をリリース。
本日、メトロに登場!熱量あるボーカルに
荒波のような演奏で高まりは最高潮!
目の前には、ぶつかってくる魂の音楽。
その迫りくるエネルギーに飲み込まれた観客は
自らも熱気を放ち、メトロは沸点を超えた。
地元バンド、そして強い音楽性。
声とギターから伝わってくるような人間性。
愛されているバンドは、熱狂の空間で
最高のパフォーマンスを見せた。