【夜の部】観客一体、躍動するメトロ。どついたるねん
メトロにて、躍動する。どついたるねんの登場!
レゲエやロック、シティポップなど多様な音楽性を
作品と演奏に表し、インディ・シーンを走り抜けている。
47都道府県単独ツアー、バンドの映画の全国上映。
今、全国に名を轟かすその活動の勢いを出し切る
パフォーマンスが今日、目の前で音楽として見られた。
強くその空間を駆け巡る姿。
オーディエンスと呼応し合う。
ムーディ、ユーモラス。そして、熱狂!
男女問わず、メトロのフロアで躍動しつづけた。
京都の秋の夜。ラストを締めくくる、クラムボンとの歴史。クラムボン
リハで、すでに歓声が沸き起こる。
「波よせて」が流れた瞬間の出来事。
「今のはただのリハーサルです」との声に
さらに盛り上がるそんなオーディエンスを見て、
「はじけちゃってよ!」と煽る。
「最後まで一生懸命、演奏したいと思います」
アコースティックの音色が優しく鳴り、
人がどんどんホールに吸い寄せられる。
盛り上がった1日。元気な時間を通り過ぎ、
少し疲れた身体を漂う音楽にじんわりと浸していく。
「ボロフェスタ15周年、おめでとう!」
ボロフェスタ第1回、第2回ともにトリを務めてことを話し、
あらためてボロフェスタの歴史の深さを実感する。
この空間を表現するものとして、
「楽しいんだと思うよ。最高だよね。」と語った。
「京都は、ハンパないよ。と思ってみんな見に来てるんだろうね。」
主催をねぎらう言葉の後に、ファーストシングル「はなればなれ」
柔らかく音の円を感じる幻想的な音楽に、重厚な演奏が重なる。
会場のスペースはない。それぐらいに音楽を、クラムボンを、
ボロフェスタを求めて、興奮の締めくくりとなった。
秋の夜長に甘くせつない極上の歌を召し上がれ。スカート。
どすこいステージのトリを飾るのは、だれよりも土俵が似合う(?)この男、スカート!
今年はアルバム「CALL」のリリースにはじまり、スピッツ「みなと」への参加、そして「口笛のお兄さん」としての某音楽番組への出演による反響など、話題に事欠かなかった彼。
そんな彼の音楽を楽しもうとリハーサルの段階から観客が押し寄せ、なんと入場規制がかかるほどの盛況に!!
本日はバンド編成ではなく、ひとりでどすこいステージに登場した彼。
ペールグリーンのキュートなギターを抱え、「おばけのピアノ」、「ストーリーテラーになりたい」を披露。
クリーントーンのギターにぴったりな、スモーキーな歌声でセンチメンタルなメロディを彩り、観客の胸をゆっくりと甘く締め付ける。
「自分のターニングポイントのひとつ」と語る「ワルツがきこえる」のあとは、
4月にリリースされたアルバムの表題曲、「CALL」。
まるでひとつの映画を見ているかのような気分にさせてくれる彼の歌を聞いていると、
想い人に思わず急に電話をかけたくなるようなロマンチックな気持ちに包まれる。
続いて、ギターのカッティングがセクシーなソウルナンバー「回想」で、会場を沸かす。
本編の最後は、11月23日に発売されるメロウな1stシングル、「静かな夜がいい」。
深まる秋の夜に寄り添うアダルティな雰囲気に酔いしれる。
アンコールで舞い戻ってきた彼。「もうほとんどやりたいことはやってしまっていて・・・。何かリクエストありますか?」と観客に要望を募ると、「スニーカーぶる~す!」という声が。
「歌詞を間違えたらごめんなさい」と言いながらも、完璧に歌い上げられたマッチの大名曲に、会場も大盛りあがり!!
さらに「今度は先輩の曲を・・・隣(クラムボン)のステージと被るかな・・・」というMCを挟み披露されたのは、岡村靖幸の「カルアミルク」!!!
嬉しいダブルサプライズに観客の心も踊りっぱなし!
『カヴァーばっかりしてると、通りがかった人に「ああ、そういう人なんだ・・・」という目で見られるから』と、アンコールの最後は自身の曲、「シリウス」。
ずっとこの時間が続けばいいのに、と思わず感じてしまうような、
最後の一音までいとおしくなる歌で、ボロフェスタ1日目どすこいステージを締めくくった。