ボロフェスタの締めくくりは、銀杏BOYZ(弾語り)
完全に日も暮れた21時。
予定時刻を10分ほど過ぎて今か今かと熱気の上がった会場でボロフェスタ2016 最後のステージは幕をあけた。
1曲目は「光」
弾き語りではアルバムでの印象と違い、歌詞をダイレクトに感じる。
中には泣き出すお客さんも。
そして往年の名曲といえる
「若者たち」
「べろちゅー」
「歌ってもらっても、踊ってもらってもいい、好きに楽しんでほしい」そんなMCに応えるように会場が一体になって、今夜だけのステージを創り上げていく。
そして、NHKのドラマ「奇跡の人」のEDとして一躍有名になった
「骨」
MCでは町のおばあちゃんとのエピソードを披露し、会場を沸かせた。
そして
「なんとなく僕らは大人になるんだ」
「BABY BABY」
そしてギターを置き、「ぽあだむ」
ステージを縦横無尽に歩き回る峯田。
「少しでも近づきたい」そんな思いからか前列はもみくちゃに。
そんな中で一人の観客が峯田に一輪のバラを。
オーディエンスからの想いにこたえるようにバラをくわえ、歌う峯田。
彼は舞台を降りるまでバラを手放すことはなかった。
峯田が舞台を降りてからは誰からともなく「やるならいましかねぇぜ」コール
鳴り止まないアンコールにこたえるように峯田はもう一度ステージに。
「愛してるってゆってよね」 を披露。
「どんな汚い手を使ってでも生き延びてください」そんな言葉を投げかける峯田は
「ボロを纏えど、心は錦」そんなボロフェスタの由来にふさわしいアーティストだったと、強く感じた。
ありがとう、峯田。
こうして2016年のボロフェスタは幕を下ろした。
また、来年。
ワンダフルボーイズが見せた、Underground STAGEのトリにふさわしい、あまりに美しい光景!!
2日間続いたボロフェスタ、そして地下のUnderground STAGEも、
このバンドのライブが、遂に最後。
祭りが終わる予感に一抹の寂しさを覚えていたところに
大MC土龍の呼び込みで登場したのは、
全員ピッチまでお揃いのボーダーTシャツを着用したこの男たち!!
ワンダフルボーイズ!!!!!!
1曲目「サウスポーMusic」から、Sundayカミデの
「もっともっともっと!!」に答えようと、観客も手を挙げ踊りまくる!!
シンセ、ドラム、サックス、ベース、各楽器のソロにも沸き、
会場のボルテージは、最初から最高潮!!!
それに負けじと、Sundayカミデも観客を煽りまくりの踊りまくり!!
テンションはそのままにキレッキレのラップが映える
「ロックジェネレーション」を挟み、
なぜか突然の「な!が!ぶち!つよし!!」コールから次の曲「アーユーアンダーグランド」へ。
最後のステージ、踊り残しなんて言語道断と言わんばかりに繰り広げられる
ブリッブリのサックスソロと暴れまわるギターが最高に気持ちいい!!!
「愛と平和があればアンダーグラウンドステージはそれで充分」という
MCの後の「平和 to the people!」には、観客も踊りながらピースサインでその思いに答える。
後ろを振り向くと、外国人のお客さんと日本人のお客さんが、
手を取り踊っている様子が見えるさまは、まさしくタイトル通り!!
本編のラストソングは、「Joy to the world!」。
「自分の好きなことやり続けても、何もいいことないかもしれないけれど、
やらないよりも、まし!!!」という感動的なコール&レスポンスの後に
フロアに飛び出したSundayカミデに、観客も大歓声!!!
そして迎えたアンコール。
「本当はもっと早くに音楽活動を辞めるつもりだった。でも、奇妙礼太郎くんが、
この曲を歌ったことによって、時空が歪み、俺はまだ音楽を続けています。今度は、俺たち自身の力で、時空をまげるぞー!!!!」というMCの後に披露された
最後の1曲は、「君が誰かの彼女になりくさっても」。
「地下ステージから、地上にも届くように!!みなさん、歌ってください!!」と語ったSundayカミデは、自らもマイクを置き、観客と共に大きな声で歌う。
それは、ミュージシャン、スタッフ、観客、みんなで作り挙げるDIYフェス、
「ボロフェスタ」Underground STAGEのトリに相応しい、とても美しい光景だった。
心を熱くするってこういうことだろ、eastern youth。
「すみません。オジサンです。」という第一声のMCのあと
大歓声の中から聴こえてきたのは、
ざらっとかき鳴らされたギターの音と、地響きのようなドラム。
eastern youthの1曲目は、「テレビ塔」からのスタート。
待ち構えていた観客たちが、一気に拳を突き出す。
真っ直ぐに届く吉野(ギター&ボイス)の叫ぶような歌。
ひとりでずっと踏ん張ってきた人の声だと感じる。
続いて2曲目は、激しいベースから始まる「月影」。
ギターの飲み込まれるような轟音ノイズと、
全速力で駈けていくようなスネアロールに、一瞬の輝きを思う。
「地下室の喧騒」、「裸足で行かざるを得ない」と続き、
「我々eastern youthです」と名乗るだけのMCの後に鳴らされたのは、
結成当時からのメンバーである吉野と田森(ドラム)の故郷である
北海道の冷たい海を思わせるような、透明なギター。
一歩一歩確実に進んでいくような8ビートのドラムにのせてイントロがはじまったかと思うと、前の暗幕が開いてステンドグラスが登場し、会場が光に包まれる。
その光のなか聞こえてくるのは、そう、あの名曲、「夜明けの歌」だ。
観客からの大歓声が響きわたる。
eastern youthのライブを見ていると、お腹に力を入れないと、立っていられなくなるような感覚に襲われることがある。
何回だってやり直してきた吉野の歌を聞いていると、
じゃあ自分はどうなんだよ、頑張れんのかよ、という自身の声が聞こえてくる。
イースタンの音楽に、自分自身に、負けたくないから、ぎゅっと腹筋に力を入れ、踏ん張って、ステージを凝視する。
ラスト1曲は2015年に発表されたアルバム、
「ボトムオブザワールド」に収録の「街の底」。
売れてるとか、売れてないとか。
上手いとか、下手とか。
シーンとか、ジャンルとか。
音楽にはそういうものも、勿論大事なんだろうけど。
でも、音楽で胸を熱くするって、こういうことだろ、と、
思わずにはいられない、最高に熱いステージだった。
大切な人に会いたくなる。渡辺シュンスケ[Schroeder-Headz、cafelon]
本祭2日間出演した、渡辺シュンスケ[Schroeder-Headz、cafelon]
本日もハットに似合わないどすこいステージで音楽を奏でる。
キーボードに指を滑らせ繊細な歌詞を紡いでいく。
ここにいるのはこの人のおかげです。と
ゆーきゃんをステージ上へと迎え入れる。
彼は飲み友達で、彼の笑顔が一番好きだと話して
二人で曲を演奏。
大切な人に会いたくなるようなそんなライブだった。
加藤隆生(ロボピッチャー)が、ボロフェスタに充てたメッセージ
ロボピッチャーの加藤隆生、
というよりここではボロフェスタの加藤隆生が、
4,5年ぶりにボロフェスタに戻ってきた!
「夕暮れ時を待ちながら」で、
ゆったりゆれたり、微笑んだりしているオーディエンスは、
懐かしさを感じているのだろうか?
PCをカンペに、新曲「10月30日」を披露。
その歌詞は、楽屋で隣にいたHave a nice day!の話題を交えつつも、
ボロフェスタのこれまでを振り返る内容。
あと2時間で終わってしまうけども、
終わってからも1年間、みんなのなかでずっとボロフェスタの音楽が鳴り続けますように
そんな内容の「10月30日」は、加藤さんが
ボロフェスタに充てたお祝いのメッセージなのかもしれない。
レトロフューチャー!!!京都のへんてこ?女の子二人組、ビバ☆シェリー!!
京都のへんてこ?女の子2人組み、ビバ☆シェリーが登場!
まずは「Holiday」そして「movin’my love」とノンストップで畳み掛けるように披露。
お腹に響く四つ打ちのバスドラム。
空気を切り裂くようなスネア。
バキバキのリズム感により構築されるグルーヴに乗るのは、80年代を彷彿とさせるシンセサウンド。
キュートなヴォーカルに重なるコーラスもばっちり!
女の子ふたりで奏でているとは思えないほど、大迫力のサウンド!!!
「私たちの曲は、男の人が女の人を口説くときに聴いて欲しい。
女の子は女の子で、クラブでトイレに行く度に化粧をなおして出てきて、
私たちの曲で踊って欲しい。」と語ったビバ☆シェリー。
少しなつかしいメロディも相まって、気分はまさにレトロフューチャー!!
最後には、「あんまり愛想よく喋れないので、友達のバンドに喋ってもらいます」と
はにかみ、バンド「フライデーフライデー」を召喚。
「クリスマスにフライデーフライデーと共同で、ミニアルバムを出します、
イギリスとドイツでも発売されます」という嬉しいおしらせの後に披露されたのは、
「愛のサンセットモーニングベイ」。
アップライトピアノの音と2ビートのドラムにあわせ、
「いつかたどり着けたらいいね すてきな場所へ」と歌うハッピーなナンバーで、
ライブを締めくくった。
vsというより微笑ましい即興。FUCKERvsゆーきゃん。
タイムテーブルにこの名前があがっていることに
多くの人が衝撃を受けたであろう。
ゆーきゃんの面白エピソードで場が和んだところで
今回の企画がやっと公にされる。
今回の企画はふたりによる即興。お題は「MONEY」
一人一人からお金のエピソードを交えながら
ワードをもらって、ゆーきゃんが慣れた手つきでホワイトボードに
書き出して行く。そしてできた歌詞がこちら
300万返して 結婚しよう
金はしょせん うんこと しょんべん
時間とお金は だれにでも同じように
誰かを 上げたり 下げたり 見捨てたり
都内6000円、地方10000円
ローディできない オレだけどいつかは
300万 返して むかえにいくよ ららら
曲調はゆーきゃんのメロディを主軸にフォークソングが紡がれた。
二度と聴けないであろうこの曲。
これがいかに伝説的企画だったかは見た人だけが知っている。