京都と音楽を称える、憧れを昇華したパワーポップ。ナードマグネット
「イースタンユース見たかったぁー!」
と、このフェスを楽しみにしていた気持ちをぶつけて始まった。
大阪発の日本語パワーポップバンド・ナードマグネット
「pluto」で、いきなり観客の多くの手が挙がる一体感があった。
「C.S.L」「恋は呪い」を続けて演奏。どんどん取り込まれていく空間。
ボロフェスタ初参戦で、そうそうたるメンツに少し驚いたそう。
例えば、須田(Vo.)のヒーロー、イースタンユース・吉野氏が
ふらっと屋台にいたりする。それが、ボロフェスタの醍醐味。
青春の音楽が、銀杏BOYZ、イースタンユースと挙げたところで、
大学時代の自分を救ってくれたという
「モーション・シティ・サウンドトラック」の話をした。
赤裸々な身の上話で会場の空気をやわらかくした後に、
バンドのトリビュートアルバムで参加した「This Is for Real」を演奏。
続いて「ウェンズデイ」でさらなる熱気を会場に。
「暑い!照明直撃で軽い岩盤浴。デトックスできれいになろう!」
MCでまた温かくなり、あらためて音楽のヒーローについて語った。
「ミュージシャンとして同じ空間に立てていることを誇りに思う。」
「京都の音楽シーンは流行ではなく、本当にいいものを呼ぼうとしている風土がすごくいい。」
ボロフェスタの存在意義の一部を、心から称えていた。
「Mixtape」この夜の盛り上がりは、アンダーグラウンドSTAGEの空間を
観客の挙げる手の量ですっぽりと埋めてしまった。
「最高の一日にしましょう!」と言葉を添えると、
ナードマグネット本日最後の曲「ぼくたちの失敗」へ。
最後まで、残る力を振り絞るように熱狂する。
曲を終えて、ありがとうに加えた一言は
「銀杏BOYZを観に行こう!」
フロアは、気持ちよく揺れる。親近感とキャッチー。
楽しくなるメロディーに酔うライブとなった。