このグルーヴ、10年もの。jizue
黒のスーツとワンピースでシックに決め、リハーサルからnirvanaの大名曲、「Smells Like Teen Spilit」を独自に解釈したカヴァーで観客の注目を集めていた京都のインストバンド、jizue。
ライブ本番が始まったとたん、ダイナミックな音の渦が会場を包み込んでいく。
「調子はどうですかー!ボロフェスター!jizueぶちかまします!!」というMCの後に始まった「atom」。
4人のプレイヤーの繊細な音が積み重なり混ざり合い、目まぐるしく変化する万華鏡のような音楽に観客も飲み込まれていく。
上海でのライブを終え、昨日帰国したという彼ら。
時差ぼけが凄い、とぼやきながらも、「ボロフェスタは2年ぶり、最高の気持ち」と語ってくれた。
次に披露された「rosso」では、オリエンタルなビートとメロディで躍らせていく。
4人で目を合わしながら奏でられるユニゾンに昇天させられ、大歓声があがる。
「まだまだ続くボロフェスタ、全力で踊りあかしましょう!」の言葉に続くのは、
ラテンのエッセンスを加えたラストナンバー、「dance」。
脳天をつくような4人のソロの掛け合いは、まさに本能が欲しがる音といった感じだ。
曲名の通り、ここぞとばかりに観客も踊りまくる。
グローバルに活躍するjizueは、今年結成10周年。
10年を共にしたこの4人でないと奏でられない音楽を聴きながら、
京都にはこんなに凄いバンドがいる!という胸を張りたくなる、
そんな圧巻のステージだった。