囁いているのに叫んでいるような声で物語が紡がれる
2日目の喫茶マドラグ、トップバッターを務めるのは、
ソロ出演のわたのべよしくに。
絞り出すような声に、聞く側は緊張が走って思わず服の裾を掴んでしまう。
優しくなでるような声に、力が抜けてうっとりしてしまう。
この緩急のつけ方が絶妙で、気づくとわたなべよしくにの世界に取り込まれてしまう。
囁くようなのに叫んでいるよう。
言葉が溢れかえり、朗読劇を聞いているかのような感覚にさせられる。
喫茶の休まる空間なのに、前のめりになって聞き入ってしまうライブだった。