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ボロフェスタ速報ブログ

ボロフェスタオフィシャルカメラ・ライターたちがボロフェスタ2016にまつわるあれこれをレポート

京都のはんなり2ピースバンド、メシアと人人インタビュー

京都発、はんなりシューゲイザーバンド・メシアと人人(ニンジン)。ヴォーカル・ギターの平凡そうな青年・北山と、キュートな女性ドラマー・福田による2ピースバンド。こんなことを言っておいてあれですが、見た目で判断してはいけません。凄まじくて立ちつくしてしまうような、とんでもない音を鳴らすのです。スタイリッシュにかき鳴らされる轟音、ストイックに突き詰めた、重みのあるドラム。シューゲイザーとくくるだけではもったいない、幅広い音楽性を持っています。今回は彼らのいきさつから、ボロフェスタについてまでたっぷり語ってもらいました。

 

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――まず初めに、結成のいきさつを教えてください!

北山:2010年ごろに大学の音楽サークルで知り合いました。
福田:私は後からサークルに入って。もうメンバーが揃っているバンドもあった中で、彼らのバンドはドラムがいない状態だったので、入れてもらいました。
北山:福田がサークルに入るまでは、ギターとベースの男2人でやっていて。ドラムが来てくれて助かったから、福田が「メシア」なんです。

 

――あ! 福田さん=メシアで、あとヒト2人だから「メシアと人人」というバンド名?

北山:そう。意味はないけど理由はある。読み方については「ヒトヒト」よりも「ニンジン」って読んだほうがおもろいと思ったし、昔、福田が「野菜」って名前のコピーバンドをしていて、その中で人参担当だったから。
福田:楽器の担当はドラムだったんですけど、野菜の担当は人参で。

 

――ええと、どこから突っ込んでいいのでしょうか(笑)。その「野菜」ってバンドは、メンバーに野菜の名前が割り振られているんですか?

福田:そうですね。先輩に「きゅうり」ってあだ名の人がいて、その人とバンドを組んだからバンド名が「野菜」になったんです。
北山:野菜のコスプレをしているわけでもなく、その野菜に似ているって理由で、野菜の担当を決めていたみたいで。そんな過去があったので、読み方は「ニンジン」にしようってなりました。由来はよく聞かれるんですけど、説明しにくいですね。

 

――説明にしくいけど、なかなかおもしろいです(笑)。結成にあたって、「こんなバンドにしたい」っていう“バンド像”はあったんですか?

北山:どういうバンドというのはほんまになくて。まずはミッシェル・ガン・エレファントとかのコピーバンドをしていましたね。オリジナルの曲に関しては、サークルで作る機会があって、とりあえず1曲作ってみたのが始まりです。

 

――それは学園祭に合わせてとかですか?

北山:オリジナル曲で出場できるオーディションのようなものがあって。うちのサークルは全員出るっていうきまりがあったんですよ。だから僕が曲を作って、みんなに持っていって。
福田:曲を作る経験がなかったんで、まず曲を覚えて、それらしいドラムを作って覚えて…覚えるのが大変でした。でも苦労したというよりは、楽しくできましたね。

 

――その後はオリジナル曲一択で?

北山:オリジナル曲を中心にやっていきました。ベースの子も初心者やったんで、オリジナルの方が簡単かなと思って。
福田:ミッシェルのコピーをするにも、メンバーが1人足りてないしね(笑)。

 

――確かに。それで、そのベースの人ですが、一体どうしてしまったのでしょうか…

北山:3回生の5月か6月かな。ライヴハウスに出たり、いろいろと活動をしていくうちにその子、お金がなくなっていって。
福田:実家の名古屋に強制送還されて、軟禁されてしまって(笑)。
北山:そう。ライヴ前日の夜中に電話がかかってきて「今は名古屋から出られない」って言われてしまって。ライヴの前日に言われたから、ベースをサポートで呼んだりする時間もなかったんですよ。しかもその時、ライヴが2日連続あって。その2日間はベースなしでやりましたね。

 

――えっ! コミカルなようで悲しい背景ですね…。

北山:別に音楽性の違いとか、喧嘩で脱退したわけじゃないですもんね。
福田:ベースが抜けた1か月後に、自主企画が決まっていて。その時は「ベースを入れるか」みたいな話があったんです。でもライヴが続いて忙しかったんで、話がなくなったりしまして。
北山:ライヴをめっちゃやってたんで、そこまで頭が回らなかったんですよ。
福田:あと、ライヴを観てくれた人から「2人でやるのもいいね」って言われて。自分たちでは「2人でやってる」ってどんな感じかわかんなかったけど、2人編成でもいけるんかなって思って。
北山:新しいメンバーを入れてみたい気持ちもあるんですけど、それなら別のバンドをやるかなって。2人でやってきた期間が長いぶん、2人でしかできないことをやりたい気持ちの方が強い。他にもキーボードとかパーカッションの音を入れてみたいけど、それは自分たちでもできると思って。

 

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              ギター・ヴォーカル 北山敬将

 

――2人で立ち止まらずに進んできたんですね。Livehouse nanoにはいつ出るようになったんですか?

福田:まだ3人のときです。
北山:3回生の4月か5月かな。その日の対バンはクリトリック・リスと、星の王子さまたちってバンド。あとはピアノに倒れて、ギター折れたバンドマンがいたり、どのバンドもクセ強かったしおもろかったんですよね。いろんな人と知り合えた日でした。
福田:店長の土龍さん、いい人ですよね。
北山:店長なのに店長っぽくないというか、喋りやすいおっちゃんなんですよ。バンドマンに対して、ただの店長として接するんじゃなくて、ちゃんと人と人の関わりをもって接してくれるんですよね。

 

――そこで土龍さんと出会って、ボロフェスタにはいつ頃関わるようになったんですか?

北山:一昨年、2013年から。知り合いのバンドが出ていて覗いたことはあるんですけど、その程度で全然知らなかったです。僕ら、今までライヴハウスで自主企画を何度かやっていたんですよ。小さいライヴハウスでフェスをやってみたら面白いんじゃないかと思っていて。僕らがそういうことをやりたいって土龍さんも知っていたみたいで、声をかけてもらいました。で、一昨年からブッキングもちょいちょいやらせてもらったりして、ボロフェスタに関わっています。

       ボロフェスタでのライヴ動画      

 

――実際に関わってみてどうでしたか?

北山:みんなすごく協力的だなと思って。ボランティアスタッフは当日のチケットもぎりとか整備とかだけでなくて、最初の会議から関わってる。他のフェスだったらスタッフがやらないところにも関われるのが良いですね。
福田:そのボランティアスタッフも若くて。高校生とか大学生もおるし、担当部署のリーダーをやっていたりして。それでちゃんとフェスが運営できているのはすごい。

 

――確かに、大型フェスとは全然違いますもんね。スタッフとしても参加する3回目のボロフェスタですが、出演者として今年のナノボロフェスタへの意気込みを教えてください。

北山:大喜利大会にはぜったい負けたくないですね。
福田:もしかぶった場合絶対負けたくないですね。

 

――ライバルはバンドじゃないんですね(笑)。

福田:去年めっちゃ盛り上がっていたんで、私らもギリギリまで見てから演奏いったんですよ。
北山:俺らの時間とかぶりそうやって。俺らもゆっくり演奏して、「終わった人たちが来てくれないかな」という感じで待っていましたね(笑)。お客さんが来てよかったと思う演奏できればそれでいいですね。マイペースでいけたらいいかなって思います。

 

――「マイペース」ということですが、ライヴを沢山こなしていることや、その音楽性にはストイックなものを感じます。

北山:マイペースですよ。もっと詰めなきゃと思うくらい(笑)。テクニックが磨かれたとか、うまくなったとかは、自分ではわからないです。ライヴしていることによって、ライヴハウスの人、対バンの人が何かしら言ってくれるので、参考にしています。
福田:良いことも悪いことも、人に言われてやっと「そうなんだな」って感じます。

 

――ライヴを重ねることによって、バンドの方向性は見えてきました?

北山:誰がどう見てもカッコイイってわかるような音楽をしたいですね。曲がいいのも当然だし、ライヴで観て、一発でいいって感じさせたいですね。
福田:たとえ好みの音楽じゃなくても、カッコいいアーティストって思われたいですね。自分たちもカッコいいって思ったままやりたい。ライヴを観て、吸い込まれるというか、惹きつけられる感じ。完全にそのバンドのやりたい世界が見えてくるのが理想です。

 

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                ドラム 福田夏子

 

――なるほど。そのカッコいい基準を満たしているバンドはいますか?

北山:神戸のVALVAってバンドには圧倒されました。「俺ら、どうやったらこんな感じになれるかな」とか考えますね。あとはニルヴァーナ。ポップミュージックが流行った時代やのに、グランジを鳴らしたというのがすごい。演奏の上手い/下手関係なく、チャートのトップに立つことができたのも、尊敬できる点ですね。
福田:私はOGRE YOU ASSHOLEです。メジャーなのに、やりたいように自由にやっている感じがよくわかる。すごいと思います。

 

――それでは最後に、今後の活動の目標について教えてください。

北山:CDを出すことと、多くの人に聞いてもらえるようになること。
福田:CD出すにあたって、いろいろと関係が広がると思うんです。そこで新しく出会えた人たちとライヴをしたいですね。
北山:行ったことがないところでライヴとか、ツアーとかしたいよな。関東とか東北ではライヴやったことがないので、やってみたいです。

 

――東京へもぜひきてください! ありがとうございました。

北山・福田:ありがとうございました。